矯正装置を装着する前準備

大きな力がかかる奥歯(臼歯)は、装置がはずれやすいため、一般的にバンドと呼ばれる金属のリングにブラケットをつけたものを歯にはめます。奥歯は、隣の歯とピッタリとくっついているため、矯正治療の前準備として、小さなゴムリングを数日の問、歯と歯の聞に入れて、バンドを入れる隙聞をつくります。抜歯後の歯茎の状態に問題がなければ、いよいよ治療開始です。専用の接着剤で歯にブラケットを貼りつけますが、その前に接着性を高めるために、薬剤で酸処理を行い、歯の表面に細かな凹凸をつくります。肉眼ではその部分が白く見えますが、この凹凸は治療後にしっかり歯磨きをすることで元の状態に戻りますから、心配は無用です。また、奥歯(臼歯)は、歯科用のセメントでバンドをしっかりと固定します。歯に矯正装置が けっさっせん ついたら、ワイヤーをプラケットのスロットに入れ、結繋線で固定していきます。通常三、四週間に一度通院して、ワイヤーの調節や交換を行います。この通院間隔は、 矯正力に体が反応するために必要な時間と関係があるため、通院間隔を短縮しても、必 ずしも早く治療がすすむわけではありません。矯正力を加えたときの体の反応を簡単に説明します。ワイヤーを入れると、その力がブラケットから歯に、そして歯根に伝わり、歯根膜(歯根の周囲にあるクッションの役割をする組織が変形を起こします。すると、歯槽骨から破骨細胞という細胞があらわれ、歯根膜が圧迫されている側の骨を吸収します。また、歯根膜が引っ張られたほうの歯槽骨の表面には、骨芽細胞という細胞があらわれて、新しい骨をつくります。その結果として歯は移動するのです。

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