セカンドオピニオン

ご家族に一人でも治療に不信感があると、患者さん本人も影響を受けて不安になり、矯正歯科治療に不可欠な協力が得られなくなることがあり、治療結果にも影響します。もしも治療に対する疑問が出た場合には、担当の矯正歯科医に相談して、よく説明してもらい、早めに疑問を解決することが大切だと思います。

  しかし、納得がいく説明が得られない場合には、他の矯正歯科医の意見を聞くことも一つの方法です。セカンドオピニオンとして、大学病院の矯正歯科や、信頼できる矯正歯科専門開業医のアドバイスをうけて下さい。患者さん本人を連れ、口の中の状態を診てもらったうえで相談されたほうがよいでしょう。

 ある患者様のケースで七歳から矯正歯科治療中で、装置の使用が予定より長引いています。別の医院を受診したほうがよいか相談がありました。最初の咬み合わせや歯並びの状態により、治療が長期戦になることもあります。

  例えば、受け口の場合、身長の伸びるときに下あごが比例して成長したりしますので、早期治療で治ったように見えても安心できません。そのため、下あごの成長や永久歯への生えかわりを観察しながら、身長の伸びが少し鈍った状態で本格治療を行います。家系に受け口の遺伝があったりすると、女性は十八歳頃まで、男性では二十歳頃まで安心できません。

  また、内分泌系の異常による下あごの過成長があったりすると、治療期間の予想が難しくなります。歯に固定する装置は、早期治療・本格治療の時期に使用し、その間、場合によっては一度装置を外して経過を診ることもあります。その後の経過観察中は、歯並びを安定させるための取り外し式の保定装置を使います。この経過観察期間を含めた七歳から十八歳まで、ずっと口の中にマルチブラケットなどの固定式の装置が入っているのだとしたら、他の矯正歯科医に相談されてみることをお勧めします。